トップページ トップページ WERUへメール トップページ
WERUについて 年間スケジュール イベント 会員の活動紹介 会員募集

WERU夏合宿2004

 

テーマバイオベンチャーの躍進と倫理的課題

2004年8月7日(土)・8日(日)
於:財団法人 社会経済生産性本部 IPC生産性国際交流センター


会場からの眺望


●8月7日(土)
------------- チェックイン --------------
  講演
 プロダクトアウトからマーケットアウトへ
  
     (株)エムアウト 代表取締役社長 田口 弘
--------------- 質疑応答 ---------------
------------ コーヒーブレイク ------------
  講演
 メディアから見たコーポレート・ガバナンス問題
            
朝日新聞 社論説委員 荻野 博司
--------------- 質疑応答 ---------------
  フリーディスカッション
       コーディネーター:WERU代表理事 大江 建



  夕食・懇親会


 

 

 

●8月8日(日)
----------------- 朝食 -----------------
  講演
 ウエルインベストメント(株) 現況と展望
  
ウエルインベストメント(株) 代表取締役社長 浅井 武夫
--------------- 質疑応答 ---------------
------------ コーヒーブレイク ------------
  フリーディスカッション

 2005年早稲田大学アントレプレヌール研究会活動計画
       
コーディネーター:WERU代表理事 大江 建

----------------- 昼食 -----------------
----------------- 解散 -----------------
 
講演

プロダクトアウトからマーケットアウトへ
  (株)エムアウト 代表取締役 田口 弘

30年以上社長を務めていたミツミを一昨年退任し、現在は新たに立ち上げたベンチャー企業で忙しい毎日を送っている。30年間の企業人生の中で様々な活動があったが、すべてを凝縮するならば、正に「プロダクトアウトからマーケットアウトへ」を実践していたことになる。

ミツミを創業した当時より、生産材市場における流通システムをまったく新しいものに変えてゆこうという大きな目標を立てた。これは、今で言うB to B市場における流通革命を起こそうというものであった。学生をしていた1950年代当時、ダイエーやヨーカドーがB to Cにおける消費財市場で全く新しい流通体系を築きつつあり、大きな刺激を受けた。

生産材市場に身を投じる立場になった当時は、丁度モノ不足が終わりを告げモノ過剰時代に突入する頃であった。よって、生産中心時代から消費中心時代に移行する時であったわけで、売るためのコストが製造コストに対してじわじわと上がっていった時でもある。しかし、色々なしがらみがある中で、生産材市場は、消費中心時代に対応する体制が取れないでいた。

作れば売れる時代が終わりを告げたので、自分達も考え方を180度変更することを決意した。ミツミのような流通業者は、生産者と消費者の間に入ってビジネスを展開しているわけである。今までは、消費者のニーズにはあまり注目せずに生産者が作ったものをそのまま消費者に流すことを行っていた。しかし、今後は消費者が何を求めているかを確認し、それを消費者に代わって購入する、いわゆる「購買代理店」へと変革した。これがプロダクトアウトからマーケットアウトへ変革するための基本となった。


講演

メディアから見たコーポレート・ガバナンス問題
  朝日新聞社 論説委員 荻野博司

10年前にコーポレート・ガバナンス・フォーラム(JCGF)を立ち上げたが、その当時は、いったいガバナンスとは何ぞやという時代であった。

しかし、日本の経営者間では以前から、企業の責任は「雇用を守ること」か、または「利益を追求すること」かについて活発な議論が展開されていた。あまりにも経営者が熱く議論を交わすので、フォーラムを開く価値がありそうだと判断し、JCGFの第一回大会を1994年10月に行った。

社外取締りの役目として「尻をたたかず、肩たたく」と表現した人がいる。つまりCEOがよい働きをしているときは、何も尻をたたく必要は全くない。しかし、何かあった場合、肩をたたくのが大変難しい。問題が発生した場合、CEOを退任させる強制的な排除の仕組みを入れないとガバナンスが効かない。勉強してゆく上でこのような考えを表明すると企業にとって危険思想視されてしまうことも実際にある。JCGFは、非営利の団体であるため、会費の取り扱い等にも工夫をし、透明性を保っている。


講演

ウエルインベストメント(株) 現況と展望
 ウエルインベストメント(株)
 代表取締役社長 浅井武夫

ウエルインベストメント株式会社は、早稲田大学ならびに早稲田大学教授陣が中心となって平成10年6月に設立されたわが国初の大学発ベンチャーキャピタルです。広くベンチャーに関する研究・教育活動を後押ししながら、学生やOBなど、早稲田大学スキームの関係者が起業し、経営するベンチャー企業等を中心に未来性のある創業者、起業家をその事業対象にしております。

当社の事業資金は、早稲田大学アントレプレヌール研究会(WERU)に参画している大学教授、弁護士、公認会計士、ベンチャーキャピタル、ベンチャー企業、事業会社など各界のベンチャー関係者約100名の法人・個人の出資からなる資本金、ならびに、ベンチャーキャピタル、生保会社、事業会社、エンゼル個人等の出資による中小企業等投資事業有限責任組合によって、構成されております。

出資先としましては、新しい産業構造創出の原動力となるニューテクノロジー等を中心としたベンチャー企業群が中心です。創業以来600件のベンチャー企業、起業家の中から300件程度の事業計画を投資のための審査対象にし、その50%に投資を実行してきました。
( 当日資料より抜粋)

 


記念写真
皆様、ご出席ありがとうございました。